中国の若者の方がソーシャル!? と思わされる5つの事例

中国のIT人口は約5億人、そのおよそ7割が80年代以降の世代です。
つまり、IT人口の約3.5億人が80年代以降世代になるわけですが、80年代以降の総人口が約4億人なので、ほとんどがITユーザーであることになります。

彼らの日常にはネットが見事に入り込んでいます。日本と比べてもリアルとネットの境界線が極めて薄いと感じます、大学生に人気の人人網は実名制なのですが、彼らは自分の名前を出しながらも、自分の意見を述べ、交流し、知識や知恵を共有し、そしてそれらをリアルにもつなげています。

そういった点で、中国の方が「ソーシャル」な文化が進んでいるのかもしれません。
以下、事例を交えながら紹介していきます。


じゃがいも買ってください事件

西安の近くの馬欄村の農民の方々がジャガイモを作りすぎてしまい、困った挙句、新浪微博を使い中国全土に呼びかけたところ、
3500人もの助言者が集まり、ジャガイモの販促活性につながったと言う事例です。
村としてジャガイモの品質や村の青年委員会のメンバー紹介など、戦略的にPRした部分もあるのですが、
web上の善意の力が彼らの障害を取り除くきっかけとなった点は、とてもソーシャルな感じですね。


微博でもっとも熱い話題「ジャガイモ買ってください」とは?( 微博最新動向 )参照



汗臭い人が5万人告発されたYobusted事件

2010年,ある日用品の会社が人人網ページを使い、ネット利用者に自分の汗臭い友達を告発することを募集したところ、
およそ5万人が人人網上で名前をあげられたらしいです。人人網は実名制なので名前はもちろん写真までもあげられたとか。
ソーシャルというか、普通に怖いです。中国ネット拡散力。

参考
商业周刊:社交媒体隐私性堪忧

やや脱線しますが、怖いといった中国の「人肉検索」をご存知ですか?
日本でも行き過ぎたリア充の方がたまに2chにてあらゆる個人情報が晒されれるのを目にしますが、あれの中国版です。
QQやRENRENなどその他もろもろからハッキングするらしいです。
中国での凄いハッキング「人肉捜索」とは? その実例と流行の原因を探るに詳しいですが、
毛沢東像にまたがった中国人女子大学生の画像がネットに公開され、個人情報を暴露されて脅しを受けるようになったという事件とかがあるみたいです。
皆さんお気をつけて!


中国でも共同購入「团购」

グルーポンは中国でもとても流行しています。
関連サービスは数百にものぼり、これを活用したソーシャル合コンなるものを行われているとか。
安く、美味しく、皆で楽しく!っては世界中の若者の共通の想いですね。



相互中古販売サイト

http://58.com/

復旦大学に留学されていた呉さんに教えて頂いたサイトです。
楽天のショッピングサイトの個人中古版みたいなイメージでしょうか?
個人として不要になった家具であったり、部屋であったり、テレビであったりがここで格安で取引されています。物々交換も出来るとかできないとか。
全国各地のモノがここで取引されています。

これに近いサービスはいくともあり、僕の中国人の友達を含む多くの若者は売買共に日常的に使っているみたいです。


人人にて個人的な実例、翻訳してくれたりカウチサーフィンも出来る?


1 翻訳してくれた
以前、〓好ソーシャルメディアマーケティングのススメ。 実例紹介、ユニクロ編の下のほうでも紹介しましたが、中国語が難しくて読めないときは、皆が助けてくれます。彼らは日本語を勉強しているので少なからず彼らにとっても有益なコトだと思いますが、ここまでやって頂くと申し訳ないくらいです。ウェブ2.0って感じですね。

2 家に泊めてくれる?

上記のピクチャーがそのやりとりなのですが、中国に旅行に行きたいのだけれど誰か泊めて下さいと冗談交じりでつぶやいたら5人程の方がOKと言ってくれました。中国でカウチサーフィンがあるのか詳しく知らないですが、1億3千万人を要する人人網を活用して中国一周なんていうのも、そこまで非現実的ではないのかもしれませんね。




中国は元々、「徳」を大事にする国です。
三国志時代、中央で働くには地方で「徳」を積んで、信頼評価を高める必要があった。
具体的には、清貧な生活をし、学問を修め、人々の役に立つことが重要だった(オタキングこと岡田 斗司夫さんがつぶやてました)らしいです。


また、中国のSNSは口コミがあっという間に広まるという特性→(「口コミ」超大国チャイナ!! 中国(アジア)SNSを読む)があります。


こういった観点から強引に論を進めると、
拝金主義と称される中国人ですが、「徳」を求め、よりいいこと人々が役立つことを、
日々発展するソーシャルメディアを通し、発信しシャアをする。
そんなことが回りまわって、若い世代を中心に力強く起こっていくということがありうるのかもしれません。







というかソーシャルって一体なんなんだろう・・