アメリカにて

学校で課題として書かされたもの。途中からグダグダ気味の文章だがなんとなくアップ





一ヶ月と言う短い期間だったが、デービスでの学びはとても新鮮で面白く勉強になる毎日であった。まとめていきたいと思う。

まず、英語の重要性を再認識させられた。当たり前のごとくまわりが英語だらけの生活だったがまず感じたのが自分が意外にも英語が出来るとうこと。中国留学でまったく言葉が通じない環境をすごしていたので、中学校からの蓄えがある英語は意外にも心強く感じた。普通の日常生活レベルであればほぼ苦労がなく、難しい単語は簡単な言葉に言い換えて、聞き取れない単語はゆっくり言ってもらえば問題なく、中国時代の経験が生きたようだった。しかしながら、生活での求めるグレードを上げるととたんに通用しない現状に非常に悔しい思いをした。
特に思ったのは、サンフランシスコの興味のあるいくつかのNPOにアポをとり訪問を行ったのだが、これには非常に苦労した。アポイントの作法を知らないしメールや電話越しで自分の意思を自由に伝えられず、また相手の言っていることが全然聞き取れなかった。結局は友達や先生の助けを借りてなんとかなったりもしたが、訪問時も含め、自分の意見を明確に相手に伝えられなかったり、聞き取れなかった経験は非常に悔しく、もと非常にもったいないことだと強く感じた。将来、英語を活用して仕事をするならば今自分がいるレベルの遥か上に行かなければならないことを実を持って実感。
また、自分はよくホストマザーに市内の公共施設で行われるディスカッションにつれて行かれた。そこではアフリカ、台湾、中国、スエーデン、インド、アメリカ等出身の、教師、科学者、公務員、学生が国際交流を含めたディスカッションを頻繁に行っている。内容は、政治、経済、宗教、文化、教育、等の真面目な話で、このような議題を様々背景を持った人達が定期的に集まり、自分の意見を交し合うことにとても興味を覚えた。しかしながら、自分も自分なりに意見をいうのだが、なかなか上手く伝えられない。日本語ならこの議題には自信のある意見をぶつけられるのにと思いながらも、語学レベルが中学生なので意見のレベルも中学生になってしまうのである。海外出身の方が多く、自分の気持ちを理解してか、丁寧に興味をもって自分の話を聞いてくれたのは嬉かったが、やはりここでも悔しい想いであった。特に、自分と同年代の中国、台湾出身の学生がスラスラと自分の意見を英語で話しているを見たときは、いからか恥かしさすら覚えた。
しかしながら、英語をつかない悔しさは勉強へのモチベーションにつながるだろうし、もし英語を自由に使えたら自分はどのような世界とつながれるかと言うことを身をもって体験できたことは今後の勉強の励みにきっとなるだろう。いつか自分もあの世界に行きたいので着実に頑張りたいと思う。

自分はこれからの日本社会に来るかもしれない、新しい価値観、新しいライフスタイルを学びたのは、いい体験であった。
例えば、ホストファミリーのライフスタイルが面白かった。離婚されていたので、ホストマザー一人だけのご家庭であったが、上記のようなディスカッションに参加させられたり、教育系のボランティアに参加させられたり、食生活もベジタリアンだし、娘さんがレズビアンだったり、あまりにも違う文化の中で生活をされていて、面くらうこともしばしあったが。全てが新鮮で刺激的であった。特に生活の中にアートや音楽が浸透しており、度々遊びにくる、アーティストやミュージシャンの友達と過ごす時間は素敵だった。特に、ホストマザーはワークライフバランスを大事にしていて働く以外のこと、お金を稼ぐ以外のことの重要性をよく説きそれを実践している姿を隣で見られたのは勉強になった。
デービスという町自体もそのような、リベラルでのんびりした空気が漂っていて、気持ちよくおだやかに興味深く過ごす事が出来た。

特に自分が学ぶことが多かったのは、アメリカに来る目的であった、社会的団体への訪問だ。

実際出来たのは3つほど。タイズ財団、教育系ボランティア団体、自然食品店。他にもコンサルNPOやIT系NPOに訪れたかったがアポが取れずに断念。特に感銘を受けたのはタイズ財団である。日本で本で読んだ、サンフランシスコにあるかなり有名なNPO財団である。たまたま、日本語が堪能な方が居て、4時間ほどお話を聞かせていただいた。滞在時全体で感じたことだが、アメリカではNPOなどの非営利活動に対する姿勢や文化そのものが違う。それが、寄付の文化や制度につながっているのだと思うが、彼らと話をさせてもらって感じたことは、かっこいいなということ。以前は大手企業に勤めていたが、給料が安くなってもこっちの方が社会に役立っている気がするから、この仕事を始めた人が多いと聞いたが、年が30くらいの方も結構いて、素直にかっこいいと思った。正直、話の内容は事前に書籍やネットで丹念に調べて行ったので、ほぼリサーチ済みの内容だったが、そこに居る人や建物の雰囲気を直に感じられてのはかなり大きかった。将来、自分もこのような場所で、このような人達と働きたいと漠然と思わされた。
他はボランティア団体でこれはホストマザーに紹介されたもの。地域で地域の子達を育てるるという組織。学校でカバーできない教養を、地域の人がボランティアで教えるというもの。様々なバックグランドを持った人が、地域の子供の為に一つになっている姿が興味深かった。自分も勉強会に参加。ケーススタディにおいていろいろ考えさせられた。後は、自然食品店。デービスはオーガニック系食品が有名で。特にオーガニック野菜は海外から勉強に来る人がいるほど。どういった人がどのような目的でこのような食品を買っていくのかを直に見れていい勉強になった。

たった一ヶ月の機会であったが、自分にとっては非常にいい機会であった。就職を考えなくてはいけない時期でもあるが、これから日本社会はどうなるのだろうか、自分はどこに進めべきか、進みたいのか、そして自分には何が足りないのか。自分と真剣に向き合えた一ヶ月だったと思う。これから、この経験を生かして生きたい。