3.11  あったこと、思ったことを書き残しておく

とてもかなしい。
東北関東地震が起きてから4日は過ぎたか。
毎日、悲惨な状況がテレビやツイッターを通じて流れてくる。
チャンネルを回すたびに、被害者の数が無機質に流れ、まるで映画のような現地の崩壊状況が映しだされている。
ツイッターを通じては、現地の悲惨な声がリアルタイムで伝わる。食欲わかない
きっと、まだこれから悲惨さもましてくるだろう。

本当にかなしい。
そして、なにが一番かなしいかっていうと、自分が何も出来ないってこと。
自分の無力さがなによりつらい。

災害の専門知識も、多様な人をまとめる力も、必要な情報をまとめ的確に伝える力も。
ただ、出来る範囲で節電しながら、ツイッターでRTしながらただこの状況を見守ることしか出来ない。


別に誰かを救える訳じゃないけど、自分にあったこと思ったことを書き残してみよう。
書いたら気持ち楽になるだろうし、頭整理できる。
多分、この事故は今後の日本の歴史の中でも大きなターニングポイントになる出来事だと思う。
その時に何があり何があったかを残すことは、少なくとも自分にとって有益だろう。


自分は11日は九段下にて事務所のアルバイトをしていた。
花粉症の為、空気呼んでオフィスの外で鼻咬んで、かえってきたところに揺れが来た。
ここまで揺れは初めてだったのでやや動揺するも、とりあえず目の前のドアを開いてつかみ皆の入り口を
確保しながら、揺れに耐えていた。すぐ上の階では女性社員さんの悲鳴が聞こえ、入り口を慌しく通る社員さんらの
動きをみて、よりただごとじゃなさそうだと思い始めてきた。
でも、本当にただごとじゃないと知ったのは、地震が落ち着きオフィス内にてテレビやツイッターで情報を拾い始めてから。
津波で家が流されていく映像。阪神大震災を大きく超えるという情報。
オフィス内の書籍もみたこともないくらいに散らかり、近所の九段会館でも天井が崩れ負傷者が出たとの報道。
しかし、現地はそれを遥かに超えた想像を絶するほどの犠牲のようだった。

ツイッターで周りの社員さんに情報を伝えながらも、オフィスの片づけをし、一段落をしたら、帰宅することに決めた。
電車は完全にストップ、再開までの見通しがつかないようだったので、歩いてかえることにした。グーグルマップで調べたら3時間程度だったので問題ないと思った。
外に出てまず、人の多さにビックリした。九段下にて今まで見たことない人の流れが歩道にあり、車道は車がいっぱいで急いでいる消防車が身動きを取れない状態だった。特に新宿での人の多さは、今自分が異常な時に遭遇していることを再確認させられる状況で、その人と車の波はまるでゴジラが来襲してきたみたいだった。
途中、大学のゼミ生にばったり遭遇した。彼は就職活動で横浜から新宿に来ていたみたいで。これから、どうしようか歩いて自宅まで帰ろうかというところにまさかの遭遇。その点、やはりアイフォンの存在は大きかった。グーグルマップがナビ機能を果たしツイッターが速報情報を随時教えてくれて、彼を途中まで送ることも出来たし、途中で道を聞いてきた道に迷っている人にも教えることが出来た。今回の地震でネットの情報による影響度は計り知れなかったのではないだようか?メールや電話が通じない中で、ツイッタースカイプは正常に機能していた。といっても、自分の家族を含むシニア世代や子ども等、ネットへのアクセスを持たない人は大きな被害をこうむってしまったのではないだろうか?実際、家族への連絡も公衆電話だった。このネット格差は行動してなんとかしたいなと思う。
結局家に着いたのは、バイト先から出て3,4時間後。自分の部屋が本棚からあふれた書籍で散らかっていたが、他はほぼ問題なく家族も無事で安心した。

正直、数日は落ちつかずややパニック気味だった。
テレビでは唖然とするような惨状が無機質に流れ続け、それに対して何も出来ない自分。
何も出来ず、TLを見て有益そうな情報をRTしまくったり、あとはいてもたってもいられなくなり、外の自販機の
コンセントを抜いて回ろうかとも思った。震度5程度ではあるが、自分も体験したことが被災地へのつよい共感→もどかしさに
つながったのだと思う。
地元の友達や、ソシエネにて同じもどかしさを持った学生や経験をもった社会人の方とお話をする中で、落ち着きを
取り戻せた。親戚や友人の安否が徐々に確認されるたびに身も軽くなっていった。

今はもうだいぶ落ち着いている。
外はまだどんよりとした雰囲気だし(節電の為、街がうすぐらいってのもある)ネットやTVを通じた悲惨な状況は依然としてかわらない。福島の原発もまだこわいし、先ほど静岡でも震度6の揺れがあった。

でも、自分の出来ること出来ないことがなんとなくわかったことで
やはり落ち着いて今の状況をみれている(多分)


不謹慎かもしれないが、これはとてつもないチャンスなんじゃないかとさえ思い始めた。
これを機に、日本はとてつもスピードで変わっていくんじゃないかと。

まず、これを機に間違いなく日本人のITリテラシーは向上すると思う。
特に、シニア、高齢者層。アイフォンを購入されるお年寄りもおおいのではないかと。
情報社会に参入してもらうまたとないチャンスだ。
原発によってライフスタイルも見直されるんじゃないかと思う。
海外では早速原発反対デモが行われていると聞くが、日本でもこれで原発縮小の流れは十分ありえるし、
自分らが大きな危険の上で豊かな生活をしていたことを再認識することは、それぞれが自分の生活を省みて
無駄のないスリムでエコな生活に変わっていく転機になりうる。
そして何よりも大きいのが、
自信を取り戻し、自分の人生を本気で考える契機になったのではということ。
日本人の緊急時の思いやりをもった節制された勤勉な動きは世界中で賞賛を浴びている。
自分自身もそうだけど、日本人としてこんなにほこらしいと思ったことはない。
また、ここまで大きな災害に出くわすことは自分の人生を今一度振り返り、
自分の進むべき道を再確認させるに充分だと思う。
社会に定められた既存の価値観にイヤイヤ縛られている人達が、
本当にワクワクする自分の使命の為に一歩踏み出す、大きなきっかけになりそうだ。

自分自身もそう。
今就職活動中で、志望してた企業にちょうどこの日に祈られた。
惰性でやっていた就活を反省し、これを機に本気で自分の将来を今一度考え始めている。
いい感じで頭がシェイクされたのか、余分な雑念がいい感じで落とされ、
自分の未来、ビジョンに対してワクワクが尽きずアイデアもどんどん出てくる。


犠牲者は1万にを超えるいう。 
未だ、余震は続いてるし原発処理も完全じゃないだろう。二次災害もここからいくつも出てくるだろう。
これによる、財政の犠牲もまぬがれない。


でも、自分も含め無事だった人間は悲しんでばかりいちゃ駄目だろう。
一つ一つの出来事には必ず意味があると信じてるし、
マイナスが大きいほど次のプラスは大きいはずさ。


これがあったから今があると、
いつか皆が思うそんな今なのだと思う。




前に前に。