你好ソーシャルメディアマーケティングのススメ。 実例紹介、ユニクロ編

 こんにちわ、岡俊輔です。
中国のソーシャルメディア活用の実例として今回はユニクロの事例をざっくりと紹介させて頂きます。
ユニクロが台湾にてfacebookを活用したマーケティングをしていたことは有名かと思いますが、実はユニクロは中国本土でも中国のソーシャルメディアをフルに活用しています。その活用方法は中国の産業界でも注目されているらしく、今回は中国のビジネス誌に載っていた記事を参照に綴っていきます。


そのビジネス誌とはこれです。
『IT経理世界』2011年5月5日のモノです。(現地購入)

この号ではSMM特集が組まれていまして、その中の成功事例の一つとしてユニクロが取り上げられていました。因みに、最近の中国ビジネス誌は他のも同様にSMMが盛んに取り上げられていました。
といっても、まだ成功事例が乏しいらしくアメリカ企業のfacebooktwitter活用事例が中心の記事のようです。


ユニクロの中国SMMによる効果


                   『IT経理世界』2011年5月5日p73参照
これは、ユニクロの各SNSによる宣伝効果ですね。
新浪微博(中国版twitter),人人网(中国版facebook),BBS,VIDEOと各種SMを活用しているみたいです。
帐号粉丝数→ファンの数、点击数→チェックされた数(いいねボタン?)、分享数→シェアされた数、评论数→コメント数
比較対象がないのでなんともですが、中国SMMを開始して数年なのでどれもかなり高い数字なのではないでしょうか。


ユニクロ中国SMMから学ぶの5つの教訓

1、『面白いソーシャルゲームによって、場に社交性を生み出す。』
親しい友人と出会ったり挨拶したりすることは大変面白いことであり、それがソーシャルゲームを楽しくさせます。他にも、友人がゲーム上にて何か賞をもらったら自分ごとのように嬉しくなるものです。ユニクロはそのような場を創り出すことで、ユーザーをSNS上に長く巡回させ滞在させているのです。


2、『開発されたSNSを活用し、つながりを深める。』
ユニクロは人人網の多くの機能を結集し、顧客の交流を増やしました。(ユニクロはラッキーラインというソーシャルゲームを人人網で展開していました。ここに詳しいです⇒ http://bit.ly/kJck9f )


3、『その都度戦略を調整し、リアル店舗の売り上げを刺激させる。』
ユニクロが毎週火曜に使ってた割引券をコピーすることや割引券を撮影で複製することなどの戦略は潜在顧客の数を有効的に増やすことの成功しました。


4『消費者の心理を十分に理解しなくてはいけない』
例えば、賞に当たったかどうかすぐ分かるようにしたり、ホームページに賞を公表したり、ラッキーナンバーを設置したり、受賞者の名前を次々と発表したりすることによって、受賞の真実性が増える上で、ユーザーの緊迫感も増やすことができる。


5『地元要素を入れたデザインが大切』
実は、ほかの国や地域のものより、中国のアニメーションのキャラクターを入れたほうがもっと面白さに富んでいる。



こちらがユニクロのweibo



こちらがユニクロの人人網



ユニクロの人人網からこんなのも発見しました。

6月14日の最新の日記(エントリー)で、中国SNSに精通した学生のインターン生募集記事ですね。
大手企業がこのような場でこのような募集をかけるのは、かなり進んでますよね。日本でもまだ珍しいのでは?。





こっからは蛇足ですが。。
実はユニクロの記事、人人網の友人達に翻訳してもらいました。


僕は半年しか中国留学してないので、中国ビジネス誌など読めません。
なので、人人網にて「誰か訳してぇ〜」と投稿したら日本語を勉強している数人の中国人学生が
せっせと翻訳してくれました。

こんな感じで。

これってかなりすごいことだと思います。
まさにWEB2.0的というのですかね。人人網が自分の知的財産というか、頭脳のようになっていっているのを感じました。

僕は中国人学生らと日々コミュニケーションをしてるのがなにより楽しいのですが、
これって企業のリサーチにも十分に活用できるのだと感じます。

例えば、僕は日本っぽい食い物や飲み物の写真をよく投稿します。
そうすると、「私は嫌い」「僕も食べたい」といった反応がすぐに返ってきます。
面白いのは、中国の学生は自分の意見に忠実だということ。ヘンに同調するのではなく、自分は違うと思ったらずばっと返してきます。日本とはちょっと違うまさに中国人らしいコミュニケーションだぁと思います。
僕自身、そういったコミュニケーションの方が心地よく刺激的なのですが、これって企業視点で考えても貴重な情報源ですよね。


といっても、まだ人人網初めて一ヶ月。友人も100人弱、閲覧数も500回弱しかないです。
でも、毎日新しい出会いや気づきがあって大変おもしろいです。いろいろ可能性を模索していきます。


随時、思ったこと感じたこと、皆さんの役に立ちそうなことを更新していこうと思います。
また、よろしくお願いします!!