ジェトロデータから学ぶ你好ソーシャルメディアマーケティング。


JETROが発行している情報誌に中国においてのソーシャルメディアマーケティングの記事があったので共有しておきます。2年前の情報なのでやや古いかと思いますが、示唆に富む情報が多々あったのでメモっときました。


ジェトロセンター (2010年10月号)より

メモ、
・中国には10年6月末時点でブロガーを過去半年間に更新しているブロガーは2.31億人、SNSの利用者は2.1億人存在する。

・英国市場調査大手テイラーネルソンソフレス(TNS)が2009年末に行った調査によると、市場調査関係者の70%がソーシャルメディアを中国で最も影響力ある媒体と考え、65%が今後既存媒体からの代替が進展すると予測している。

・大学生、20〜30代の若年層、一定収入を稼ぐホワイトカラー層が利用者の中心。

・著名タレント、セレブリティ、特定分野における専門家、権威ある組織や団体、既存メディアの記者、人気ブロガーなどが「インフルエンサー」として市場や世論に影響を及ぼす。

・今からの長期的な視点での「中国」×「ネット」への取り組みが、未来の中国市場攻略の第一歩となる。


中国のブロガー、インフルエンサーを招き地方活性化


2010年の3月末にて、JETROと行政主導で福島県にブロガーと中国最大のSNS(開心網)のユーザーを招き、地酒などの名産を食してもらったり実際に体験してもらったうえで、WEB上に書き込んでもらうという試みを行ったみたいです。


以下、動画があるので是非。
特集 中国ブログの発信力 (2010年05月17日)

http://www.jetro.go.jp/tv/internet/20100518935.html

詳細なデータもJETROさん公開してます。
中国におけるインフルエンサー実態調査(2010年9月)


http://www.jetro.go.jp/world/asia/cn/reports/07000356


 僕個人の印象として、中国の若年層は日本の若年層よりネットを身近においている気がします。
政権に不満がある国ほどソーシャルメディアが普及すると言いますが、中国はそれに加えませマスメディアに情報操作がかけられています。若者のほとんどははそれを知っていて不快に感じています。
また、著作権不毛地帯なので世界中の魅力的なコンテンツが氾濫しています。これらの要因が若者をネットに引き寄せるのではないでしょうか。
 ネットにおいてのインフルエンサーが中国の価値観形成や市場に影響を与えるとのことでしたが、果たして日本人としてそのポジションに立てやしないものか、と想いを馳せながら読んでました。
 どちらにしても、中国のネットを勉強することは中国の本質を見抜くことにつながりそうですね。
                                               今後もがんばりやす。