中国のマンモスITサービス「QQ」 中国版skypeの正体

你有没有QQ吗?(あなたQQ持ってる?)
中国人の若者と仲良くなったら、極めて高い確率でこのフレーズを聞かれます。

最近、weibo(中国版twitter)や人人網(中国版facebook)が日に日に注目を集めていますが、
中国のSNSといったらまずはこれです。最も中国人のライフスタイルになじんでいるSNSと言っていいでしょう。逆に言えば、QQを知れば中国人との距離を一気に縮められる!(かも)
ということで、今回は中国版skypeといわれるQQを紹介させていただきます。


・莫大な利用者数 日本3国分のアクティブユーザー数
 QQのユーザー数は2010年のデータでは、アカウント数は10億近くに達し、アクティブユーザーは約5億人にも及び、同時オンラインアカウント数が1億を突破しているとのことです。これは、ハンパないですよね。中国国内でもSKYPEは使えるのですが、QQの利用率が圧倒的していることが、いかに中国に馴染んでいるサービスかを示していますね。プライベートとビジネスの二つのアカウントを使い分けている人も多いらしく、それが5億人というユーザー数につながっているのだと思います。(中国のネット総人口は約3億人) 中国の街中を歩いていると、多くの企業広告を目にするのですが、そこにはQQのアカウント番号が載っていることがしばしばありました。ネット上においての住所のような役割を担っているのかと思います。

・多機能 こんなに使いこなせましぇん
 機能がありすぎです。僕としてはチャットが出来てカメラ電話があれば十分のなのですが、余りある機能が充実しています。アドレス帳、グループ、情報サイト、翻訳、オンラインショップ(的なもの)、メール機能、メモ帳などです。5億ものアクティブユーザーがいればニーズも多種多様ということなのでしょうか。もちろん、SKEPEと同様に複数で話したりファイルを共有したりもできますよ。ただ、音質や画質はクオリティーSKYPEの方が高い気がします。
 
・こんな風に使ってます。 語学学習にはオススメ!
 やはりですが、中国人とコミュニケーションを取るときに使います。日本にいる中国人学生や中国にいる中国人学生ですね。仮にSKEPEがあってもQQの方が彼らは使い慣れていたり、SKYPEを知らない人もいるので、やはりQQの方がいいです。
 どうQQで知り合うのか?ですが、僕の場合、リアルに知り合った人以外に、人人網上で知り合った学生が意外と多いです。人人網で更新、交流を続けているとQQ教えてとよく言われることがあります。そこで教えた後、QQでお話したりします。あちらにしてはいい日本語の勉強になりますしね。ちなみにですが、中国の日本語学習者の周りには先生も含め日本人が少なく、普通にコミュニケーションをしてるだけなのに結構喜ばれます。こっちとしても、いい中国語の勉強になりますしね。
 

・こんなところがヤダ。こわい。

 まず、広告が邪魔ですね。サービスを利用するとこんなのが自動的に表示されます。
情報サイトなのか広告なのか微妙なのですが、僕はあんまうれしくないです。
このぐるなびはわるくないんですがねぇ

やはり、5億人もアクティブユーザーもいれば、各スポンサーもだまってないでしょう。多分設定次第で止められそうですが、中国語なもんでようわからんです。
 あと、怖いのは検閲ですね。見られていない可能性はないですよね。実際、反政府的なファイルデータの交換をQQ上で行ったら当局に捕まったという事件もあるみたいです。ユーザーが多いだけにそこまで厳しくはみられないとは思いますが、怖い場合はやはりSKYPEが無難ですかね。

・(おまけ)ボイスチャット微信」は現地で流行!
 
 QQのサービスを展開している騰訊ですが、QQ以外にも幾つもサービスを展開しています。それは、メールサービスであったり(電子書籍)ライブラリーであったりゲームであったりと、グーグルばりの多展開をしているのですが、最近は「微信」というボイスチャットのアイフォンアプリを展開し中国の若者内で大変に流行っているらしいです。

そのまんまボイスチャットでして、自分の声を数秒間録音して相手側に送ったり送られたり。でもこれが楽しいです。アイフォンなので気軽に利用できるってのもあるんですが、古いようで新しい新鮮さがあります。既存のチャットサービスに慣れてしまっている人は、割と親しみやすくかつ刺激的に感じるのではないでしょうか

・とりあえず、やってみよ〜

 無料なので、大したリスクではないと感じた人は是非始めてみてはどうでしょうか?検索すればダウンロードの仕方とかもどっとでてきます。
 仕様に慣れてくると楽しくなってきます。日本にいながら広大な中国大陸への第一歩を踏み込めますよ〜