ドラえもんやNIKEもやっている! 人人網ファンページ活用事例あれこれ  

最近、人人網の動きが活発ですね。
マイクロソフトのMSNと連携したり、動画共有業界3位の「56.com」を買収したり。
weiboの台頭に真っ向面から対抗しています。


そんな人人網ですが、中国版facebookということでもちろんファンページもあります。
「公共主页」という名前なのですが、タレントや企業などが活用しています。
今回はそのいくつかを紹介いたします。   




〓〓A梦 (ドラえもん) 好友 (526968)


               
日本の国民的マスコットドラえもんですが、中国でも大変親しまれています。
FBPのトップ画面では、早速最新版の劇場版アニメがフル動画で出迎えてくれます(日本からは見られません)
アルバムに行くとドラえもんの素敵な画像がずらり、日記のところにはドラえもんも名発言や映画や漫画の紹介が並んでいます。
また、「讨论区」というコーナーでは日夜ドラえもんのファンたちがドラえもんに関する議論で盛り上がっています。
ちなみにのび太君のファンページも人気みたいです。

このように、日本のコンテンツの人人ファンページ(おそらく無断で)が作られている例は結構多いです。
例えば、村上春樹AKB48、戸田惠梨香や蒼井空など日本の著名人のファンページは簡単に見つけられます。
一体誰が管理運営しているのかは謎ですが、著名人の方ははやく把握して上手く管理する必要がありますね。




好友档案  喜爱者 (3588358)

こちらは人人網で最近はやりのアプリのファンページです。好友档案は人人上の人脈分析ツールです。誰が特に自分のページをよく見てくれて、どこに住んでいる人、どの大学の人が特に多いのかなど、図やランキングで全て表示されます。weiboにも似た機能がありますね。(sina weiboのすごい機能「微数据」)
このFPはそのアプリのプラットフォームみたいなところで、アプリに関する最新情報や意見交換の場所が設置されています。




Just Do It  好友 (152853)

NIKEさんのはかなりcoolです。トップ画面にCMを貼っています。全体的なデザインも洗練されています。「中の人」が祝日やイベントに関するコメントしてJust Do IT! と定期的に呟いています。日記等に自前のソーシャルゲームのURLを貼り付けてアクセス数のUPを狙っている様子です。
ユニクロもそうですが、大手企業の多くは自前のファンページを作りユーザーとのコミュニケーションを図っています。




GyaO日本娱乐资讯 好友 (3191)

GyaOは海外進出のためにフェイスブックのほかに人人でもファンページを始めました。
定期的に日本の風情ある写真や芸能ニュース、日本のアプリなどを発信している模様。しかしながら、好友 (3191)からもわかるようにあまり盛り上がっていない。そもそも動画コンテンツビジネスを中国で展開させようということから、かなりハードルが高い勝負と思われます。




人人招聘  好友 (59357)

最後に就活ファンページ。勤労している80后の3割が転職時にSNSを活用しているというデータがありますが、最近はSNSから情報を集める人も増えてきています。このファンページはウォール上に定期的にbotのように、様々な企業の採用情報を流しています。また、企業検索ページも内接されていて、このFP上で興味ある企業を探すことができます。他にも「面试」というインターン生を募集するFPも人気みたいです。こちらも319881人の学生が利用していることで、かなり需要のあるサービスみたいですね。






人人網のファンページは、様々なアレンジ機能があるみたいで使用にあわせてうまく使い合わせられるところが面白いですね。
ただ、フェイスブックと違って人人網は会社の方に申請が認められないと作れません。中国語でのシート記入などやや煩雑なプロセスが必要です。
今、実験的に僕の方で作っています。作り方に御興味がある方は@shun_okaか右上のメールアドレスに気軽にご連絡ください。



http://academia126.com/?p=1623

中国のデジタルネイティブに舐められないために、最低限知っておきたい中国ソーシャル系サービス25個


                            Penn Olson http://bit.ly/owCKN7 より




「80后」をご存知ですか?
中国国内で「新人類」と呼ばれる80年生まれの世代であり、物心ついたときからネットにいそしんでいるデジタルネイティブ世代です。
90年代世代の「90后」とあわせて約4億人、中国ネット人口の7割が80后+90后で構成されています。
彼らは中国の経済においても、政治においても非常に重要になる存在です。
消費意欲の高い彼らは次の中国市場を牽引します。世界中の企業が彼らの動きに注目しています。また、中東革命でキーになったのは若者×ネットです。中国政治に新しい動きがあるとすれば彼らから始まるのでしょう。


中国のデジタルネイティブ層を理解することは、これからの中国を理解することに直結します。
そんな彼らを理解する為には、彼らがいそしむソーシャルメディアを理解することが非常に重要になるでしょう。



初心者編。中国ITインフラ系サービス

百度(baidu)

http://www.baidu.com/
中国版グーグル。中国ITユーザーの約9割が活用しています。中国ITのまさにプラットフォームですね。
グーグル的な機能に加え百度游戏(ゲーム)や百度指数(分析ツール)、百度文庫(書籍)などの面白い機能も充実しています。



QQ

http://im.qq.com/
中国版スカイプです。総アカウント数は10億以上(ダブルアカウント)、アクティブユーザーは5億人以上。ほぼ全ての中国人ITユーザーが利用しているマンモスサービス。チャットや電話意外にも翻訳やショッピング機能なども内蔵。ちなみに中国でもskypeは使用可能です。



淘宝网(taobao)

http://www.taobao.com/
アジア最大のオンラインショッピングサイト。2008年次には会員数は約1億人。中国のオンラインショップ売り上げの8割をここが占めています。株式会社アリババ、ジャック・マーCEO。

 

搜狐 (sohu)

http://www.sohu.com/
中国版ヤフー(的存在)。生活情報やニュースなどがトップ画面に並ぶ。ゲームも充実。検索機能もあり。2010年9月30日までに会員登録した人数は人1億5百20万人。



猫〓(mop)

http://www.mop.com/
中国で娯楽が最も集中しているネットサイト(らしい)。チャットルーム、音楽ラジオ、就職情報、メールなどの機能がある。ホワイトカラー層もよく使う。



163.co

http://www.163.co/
インターネット回線やオンラインゲームを提供する中国を代表するプロバイダーNetEase.com を母体とする。コンテンツ、コミュニティ、コミュニケーション、通販を中心にサービスを提供する。


コミュニケーションSNS

人人网(RENREN)

http://www.renren.com/
中国版facebook。ユーザー数は約1億3千万。コミュニティSNS最大手。デザインも機能もfacebookに瓜二つ。元々は大学生のみをターゲットにしたサービス。
最近はマイクロソフトと提携した新しい動きに注目。2011年5月4日,アメリカにて上場。



开心网(kaixin)

http://www.kaixin001.com/
ホワイトカラーユーザー中心のSNS。少し前までrenrenと2頭だったが、最近はrenrenのユーザーの高齢化とweiboの台頭により存在感が薄まり気味。



QQzone

http://qzone.qq.com/
QQの腾讯会社のSNSサービス。日記や写真、音楽等さまざまな方法で自分を表現でき、デコレーション機能も充実。QQの圧倒的なユーザー数をこちらのSNSにも引き込んでいる。



朋友网(pengyou)

http://www.pengyou.com/
こちらも腾讯会社のSNSサービス。QQzoneと違い実名制なので、学校や職場のリアルな関係をSNSに持ち込める。2011年7月5日に腾讯朋友から朋友网に名前を変更。



天涯社区(tianya)

http://www.tianya.cn/
1999 年 3 月創立。BBS の他に、ブログ機能も持つウェブサイト。その他にも個人用ホームページ、写真アルバム共有、音楽スペース、バーチャルショッピング、インフォメーションセンター、企業ブランド情報などのサービスや機能を提供。現在、天涯社区の登録者数は 2,000 万人を超えているといわれる。


マイクロブログ

新浪微博(sina weibo)

http://weibo.com/
中国版twitter最大手。2億人のユーザーを有する。今中国で最も勢いがあるITサービス。音楽やゲームも充実。仮想通貨にも力を入れている。



腾讯微博(tencent weibo)

http://t.qq.com/

QQの腾讯社が展開するtwitterサービス。こちらも2億人を超すユーザー数。(QQの利用者が多いことが大きな利点になっている)



网易微博

http://t.163.com/
5000人を超すユーザー数。网易が様々に展開しているサービスと微博を蜜に連携させるため网易通行証との連携を開始。


動画共有

优酷(youku)

http://www.youku.com/
中国版youtube。一日のコンテンツ発信数がyoutubeより多いとも言われている。2010年12月8日にニューヨーク証券取引所に上場。アプリが1000万台の携帯ダウンロードされている。日本からは見られないが香港サーバ経由やアプリでならつなげられる(らしい)。



土豆网(tudou)

http://www.tudou.com/
こちらも最大手。youkuに次ぐ最大手。こちらは日本から自由に見られる。シェア、いいねボタンなどもある。2011年8月17日にナスダックに上場。



pps

www.ppstream.com/
中国版Ustream(?)。P2P。生放送も見られる。映画、アニメ、ニュース、スポーツなどが充実。コンテンツが豊富。無料。




グルーポン系サービス

拉手网(lashou)

http://lashou.com/
中国No1のグルーポン系サービス。
2010年3月18日サービス開始から2011年1月20日にかけてユーザー数が300万を超える。2010年の取引額10億元に及ぶ。毎月100%の成長で月間訪問者数は3000万を越える。400を超える街がサービスに参加している。GrouponFoursquareの機能を合わせている。



最女人团购网(zuinvren)

http://www.zuinvren.net/
化粧品に特化したグルーポン系サービス。安く購入できるためとても人気がある。



高朋(gaopeng)

http://www.gaopeng.com/

アメリカのGrouponと中国最大手IT会社腾讯が手を組んで始めたサービス。サービスの不正などの発覚により、最近は業績が芳しくない。


リクルーティング系サービス

优士网(uhsi)

www.ushi.cn/
2010年2月にベータ版ローンチ、同年10月に正式ローンチ。20万ユーザーには、12,000名のCEOと5,000名のCTOを含む。



经纬(Jingwei)

http://login.jingwei.com/
今年3月にベータ版ローンチ。中国のSNS最大手「人人網」が運営。 Q&Aを充実させることで、LinkedIn + Quoraのようなサービスを目指している。



恒知网(Hengzhi)

http://www.hengzhi.cc/
2010年2月にローンチ。現在はまだ招待制であるものの、すでに60万ユーザーを持つ。大半のユーザーが28〜40歳で、5年以上の勤務歴を持ち、60%以上のユーザーがVP以上のタイトhttp://d.hatena.ne.jp/gangjun/draft?epoch=1316436179#ルを持っている。

リクルーティング系はこちらの記事に詳しいです3つの「中国版LinkedIn」 – 優士網(Ushi)、経緯(Jingwei)、恒知網(Hengzhi)「Think Webby」 というか、ここから主要情報パクらせていただいたのでココの方が詳しいです。


その他

yoho.cn

http://www.yoho.cn/
ファッション等、中国のトレンドの情報が最も集まる場所。個性的なブログも人気。世界の流行の道しるべになっている(らしい)。



街旁(jiepang)

http://jiepang.com/
中国版foursquare。今年中にユーザー数が百万人超え。AppleNikeZippo、HTCなどの大手ブランドとも提携関係。



微信(weixin)

http://weixin.qq.com/
最近、中国でとてもはやっているアプリサービス。腾讯がだしている。ボイスチャットサービス。ネット代が低いため若い人に重宝されている。


ちょいと一言

 仮に政治的な何かが起きて中国国内の情報規制が解かれたら、facebooktwitter等の海外IT(ソーシャル系)サービスは果たして参入できるのか?
というのが最近の僕の関心なのですが、上記のような豊富な中国ITサービスを見ていくと厳しいのではなかろうかと思ってしまいます。
韓国では国内サービスのサイワールドのインフラが強固でfacebookの進出が容易でなくなっているということを聞いたことがありますが、まさにそうなる可能性もありそうです。

 現時点で、中国SNSサービスの一番の欠点は相互連携がないことです。facebooktwitter,skype,foursquareなどが相互に繋がっているの対して、中国のは未だ各々が独立しているのが多いです。一つのサービスでtwitterや動画共有、foursquare等の機能も兼ね合わせているのもあり、未だ中国の巨大市場のプラットフォーム覇権争いといったところです。facebookなどの海外サービスの進出目論みが、この状態にどういった変化をもたらすかが注目処です。まだまだ、今後の動きに注目です。

 最近、定期的に中国SNS勉強会をやらせていただいています。企業さんの中でもちょいちょいやらせて頂いています。ご興味ある方は気軽にご連絡ください。意見なども待ってます。@shun_oka  OR 右上のメールへ







参考記事 
百度百科(中国版wiki)
ジェトロ 中国におけるインフルエンサー実態調査報告書
中国マイクロブログ(微博)雑記
中国インターネット事情
yamaguchihidekazu.com
Penn Olson






sina weiboのすごい機能「微数据」とsina weibo を活用するすごい企業「立即购」

 今波に乗っている sina weibo ユーザー数は2億人を超え、中国のソーシャルメディアのプラットフォーム化へ急速な勢いで進んでいます。
ここまでユーザーを囲い込んでいるのは、そもそも中国人ユーザー数のパイがでかかったり、情報規制でツイッターが利用できないという背景も大いに関係はしているのですが、サービスが低いということは一切なくむしろweibo特有のユニークな機能が多々あり、それらを活用し成功している企業も中国では現れ始めています。今回はその一部を紹介します。


分析ツール「微数据」がすごい!

1自分の影響力を測れる


自分がsina weibo 内にてどのくらいの影響力があるかが図と数字で分かりやすく示されます。由覆盖度()、传播力()、活跃度()を元に自分の影響力が出るみたいです。どんな評価基準かは詳しく分かりませんが、面白い機能ですね。ちなみに自分はスコア60は多分かなり低いです。。がんばります。


2フォロワーの嗜好性などが分かる


こいつはとても便利な機能ですね。どんなフォロワーがどんなことに興味を持っていて、自分との関係度などが全部グラフで分かりやすく出てきます。フォローはしていないけど、潜在的な自分のファンまで出てきます。
可視化される情報は非常に詳細で明瞭です。フォロワーの性別、分布図、自分の呟きへの反応率、フォロワーの誰が影響度が高いかなどが出てきます。


3フォローしている人の嗜好性も分かる


 ②と同様にフォローしている人の分析も明瞭に出てきます。




sian weibo 恐るべしですね。
ここまでのことが出来るので、ツイッターのようにクライアントはないのではないかと思われます。
そして、このような多機能性は個人を超えて商業的にも十二分に活用されはじめています。


中国版ザッポス 「立即购」



「立即购」はオンライン携帯ショップなのですが、最も早くweiboをマーケティング利用で成功させた企業の一つです。
2010年10月6日に企業としてweiboの活用を始めます。sina weibo のサービススタート自体が2009年なのでとても早い参入ですね。
そして、weiboの活用からわずか一ヶ月でHPへのアクセス数を11%アップさせ、会員登録の半分がweiboから来させることに成功します。
ここの大きな特徴としては、社員全員がweiboのアカウントを持っています。それにより、タオバオなど他の多くのオンラインショップとの差別化に成功しました。中国でのオンラインショップでコミュニケーションは最大手チャットサービスのQQが主流です。その中で、実名で過去の発言も可視化されてしますweibo を活用したことは顧客の信頼度を大きく上げたのでしょう。
現在では、もともと主として使っていたHPが不要になりweiboだけでビジネスが成り立っているみたいです。



個人レベルでも企業レベルでも、weiboがプラットフォームになる可能性が十分にあると考えられます。
今後とも活用事例など紹介していきたいと思います。

人人網とfacebookとの違いあれこれ

ほぼ一緒です。


これがfacebook 

そしてこれが人人網


デザインが瓜二つですね。
中国版facebookといわれる人人網ですが、実際その見た目も中身も本家facebookに酷似してます。
精華大学の名門大学の卒業生が学生をターゲットに始めたというストーリーまで似ています。
あまりに似すぎている為に、本家facebookが人人網を訴えるかもしれないといった話も出ています。

だいぶパクリなのですが、機能やカルチャー面においていくらか違う面もあります。
それらをいくつか上げていきたいと思います。


音楽

音楽コンテンツが無尽蔵にあります。
これは人人網特有であり決してfacebookには真似できない機能だと思います。著作権不毛地帯な中国だからこそできる芸当ですね。
検索するば日本の曲まで出てきます。宇多田光などのメジャーどころはもちろんジェロの海雪なども出てきます。
それらの見つけてきた曲をマイページ的なところに保存して、自由に聞けます。いいねボタンを押したり、シェアしたりコメントを書いたり、同じ曲を聞いている人とつながったりコンテンツのみならず機能性も高いです。ラジオみたいなのもあります。
facebookが中国に参入するという話は度々聞きますが、ここの面ではどう対応するのか気になるところですね。

あ、ちなみにもちろん日本でも聞けますよ



ゲーム

こちらも豊富です。facebookと比べてどのくらい多いか(もしくは少ないか)具体的な数字は分からないのですが,非常に多様なゲームがあり、ユーザーが活発に遊んでいます。ユーザーに持続的に遊んでもらう為のインセンティブとして、様々な仕掛けがあります。例えば人人豆といった仮想通貨のようなものがあり、継続的に遊べば遊ぶほどその豆は貯まり、その豆をつかってアイテムを買ったりすることができます。その豆は、リアル通貨で買うことも出来るみたいです。また、自分の友達が今どんなゲームをどれほどやっているか等が可視化され、それに触発されてやりたくなってきます。ちなみに、今はやっているのは「三国志」みたいです。


あしあと機能


これはfacebookにはありませんね。個人的には非常に好きです。誰がいつ来たかが全部可視化されます、もちろん、設定であしあとを残さないことも出来ます。



いいねボタンはいらない?

 SNSのカルチャー的なモノも日本のfacebookとは違います。だいぶ主観的な分析ではありますがつらつら綴っていきます。
まず、非常に発言やコメントが積極的です。発言率がアメリカの2倍〜3倍というデータもありますが、実際やってみるとその感覚が分かると思います。みんな、普段の出来事や思っていることをあまり恥ずかしげなく頻繁に投稿しています。特徴的なのが人人網にも「喜欢!」という「いいね!」ボタンみたいなのがあるのですが、それを使っているのをほとんど見かけません。つまり、思うことがあればコメントしちゃえといカルチャーなんでしょう。
 ユーザー層が20代〜30代という若いそうだからか、あまりITマナーみたいなものが成熟していない印象です。MIXIっぽいと言ったら語弊があるかもしれませんが、全体的にITコミュニケーションリテラシーが高いとはいえないです。よく言うと自由闊達な雰囲気です。例えば、友人申請でも面識の方にコメントなしでガンガン申請してきます。
 コミュニケーションの面でもっと言うと、これは日中の文化そのものの違いかも知れませんが、やはり人人網のみならず中国SNS上では非常にストレートなやりとりをしますね。好き嫌いをとてもはっきり言いますし、その点でSNS上での議論が非常に活発に行われている印象もあります。


人人網はfacebookに勝てるのか?

 facebookが中国への進出を目論んでいるという話はよく聞きます。仮にそうなったらどうなるのか?あくまで、僕個人の意見ではありますが人人網はfacebookに勝てないと思います。確かに、上記で示したとおりに人人網は見事にfacebookのデザインや機能をキャッチアップし、音楽やゲームの面においてはfacebookにそうそう真似出来ないレベルにまで達しています。しかしながら、やはりSNSの最大のコンテンツは「人」であり、世界中に7億人近くに達するユーザーが利用しているfacebookのコンテンツ力は非常に強力であり、中国人の知的好奇心の高まりにつれてfacebookにユーザーが流れる可能性はかなり高いのではないかと思います。実際、facebookと人人網を兼用している中国人留学生に聞くとfacebook派が高いです。ちなみに音楽やゲームは他のサービスでも大部分代用可能です。とは、いってもあくまでもfacebookが当局の情報規制を乗り越えた場合です。そう考えるとまだまだ時間はかかりそうですね。
 おそらく人人網がfacebook以上に恐れているのはweibo(中国版twitter)の存在だと思います。ここ最近、weiboの成長が著しいです。今年の第二四半期での人人網のユーザー数の増加率が前期に比べ6%に対して、sina,weiboは42.8%も増加しました。3ヶ月で約5000万近くのユーザー数の増加です。
 sina,weiboのCEOはfacebooktwitterの中間のサービスを狙っていると述べていますが、weiboの140字は中国語ではとても広く深く表現できる次数であり、他の多機能性も含め非常に中国人と相性がいいサービスだと思います。weiboが中国ソーシャルメディアのプラットフォームを狙う中、人人網がこれからどんな展開をみせていくのか楽しみです。(最近、マイクロソフトと提携をむすんだのとかかなり気になります。。)



人人網をやりたおす会というグループをfacebook上につくったので、やられ始めた方は是非とも参加してみてください。


人人網にて友達(好友)を増やす方法あれこれ

始めたばかりの頃は退屈だと思います。
どでかい中国大陸にポツンと取り残された感じで、誰も反応してくれません。
でも、大丈夫です。コツを学べば中国語が出来なくてもある程度までは友達(好友)を増やすことが出来ます。そのノウハウのあれこれを紹介していきます。


設定をオープンに変える

アカウントを開設した時の設定のままだと、クローズドな状態で自分の好友にしか見られない状態です。なので、設定をオープンな状態に変えてみましょう。

トップページの右上の帐号に矢印をのせて「帐号設置」をクリック

次に左上の方の「隐私设置」をクリック

「个人主页」をクリック

上の方にある「谁可以浏览我的个人主页:」と書いてあるところの右の箱で設定です。
箱の中の文字を「所有人可见」に設定し直して下さい。
後はこのページの一番下の「保存設置」と書かれた青いボタンをおして設定完了です!


申請しまくる
やや荒い手法ですが、恐らくこれが一番手っ取り早く効果的な方法です。FBだと既に知っている間柄の方に対してコメントを添えたりしながら、リクエストを送るのが一般的なマナーかと思いますが、人人網上ではそのようなカルチャーは恐らくないと思われます。というのも、僕に対して連日、知らない中国人の方から無言でリクエストが送られてくるからです。なので、心配御無用!

どんな人を申請すればいいかですが、中国語が出来ない方はやはり、日本語を勉強している学生をお勧めします。彼ら自身も日本人とのコミュニケーションを強く望んでいるからです。どこに彼らがいるか?それは日本人のユーザーのところに集まっています。なのでとりあえず、僕のページにきて友人になってもらった後に僕のところにいる中国人の好友を探すのをお勧めします。

僕の人人網のページへ→ http://www.renren.com/profile.do?id=368597603

僕のページの右下の他的好友と書かれたところの查看全部をクリックっす。(ちなみに友人の状態じゃないと見れないです。)

そうすると、僕の好友がずらっとでてくるので、「加为好友」をおしてガンガン申請しちゃってみて下さい。


コメントなくても問題ないですが、ないよりはあったほうが喜ばれるかと思います。


優良なコンテンツを発信する

 もっとも健全で全うなやり方だと思います。なんだかんだでやはりこれが一番重要です。いかにユーザーに対して有益なコンテンツを発信するかですね。初めにいっておくと、日本人は人人網上では日本人と言うだけで既に付加価値を持っています。日本語学習者を含め、土豆等の動画共有サイトなどの日本ソフトカルチャーの影響などで意外な程に、日本に憧れをもっている若い中国人がいます。しかしながら、ツイッターフェイスブックといった情報規制の為、web上での日本人との接点があまりに少ないのです。したがって、人人網上にて日本人が立っているだけで、それは希少であり価値を持っていることなのです。

 それを踏まえどんな方法でどんな事を発信するべきなのか。

1,写真を投稿する。
 もっとも簡単でもっとも効果的な方法です。アイフォンをお持ちの方はアプリをダウンロードするのをお勧めします。とても使いやすく気軽に投稿できます。そして反応率がいいです。身近な日常を画像で発信だけでも非常に喜ばれると思います。

2,日記(日志)を書く
ウォールにての投稿は文字数が限られているのと流れていってしまうので、まとまった内容であるならば日記にて発信するのがお勧めです。
日本語を勉強している学生に人気がある内容としては、やはり日本語学習に関する内容であったり、日系企業への就職情報が特に反応率がいいように思います。
また、炎上の可能性もありますが、南京の問題や尖閣列島などの歴史問題、領土問題は極めて大きな関心を呼びます。是非チャレンジしてみてくださいw


積極的に他のコミュニティーに参加する

 慣れてきたら自分のページのみならず、他の人のところ等にお邪魔していろいろ交流してみましょう。
好友のところはもちろん他にもいくつかおもしろいコンテンツがあります。

1,公共主页  
これはfacebookでいうところのFBページですね。企業や有名人などのページがあります。(申請通らないと自分でつくれません)
たとえば、こちらは村上春樹の公共主页。おそらく熱狂的なファンが運営しているものと思われます。

http://page.renren.com/600258430

是非是非、中国の村上春樹ファンと交流しちゃってみてください。


2,小組
これはFBでいうところのグループ機能に近いですね。旅行好きや独身者の集いなどさまざまです。
たとえば、こちらは日中交流のグループです。僕が最近つくりました。すごく簡単につくれます。

http://xiaozu.renren.com/xiaozu/236266?home

まだほとんど中国人ですが180人近くメンバーがいて、既に歴史問題や結婚などの文化などなどお互いに交流する場になりつつあります。
中国語の記事を投稿すると翻訳してくれたりもするのでいろいろ活用してみてください。


推薦してみよう

FBと同様に友達を推薦するという機能があります。
慣れてきたら今度は自分がやり始めの友人に自分の好友を薦めてみてください。

友人のページの他的好友の「推荐好友给他」をクリック

自分の好友を選択して下の青いボタンを押せば完了です!





以上のことを実践していけば、個人として十分に楽しめる程に友達ができると思います。
そのうち、QQやSKYPEでも話したいと言われ、中国語やリアル中国情報を教えてもらえたり中国語を翻訳してくれたりするようにまでなるかと思います。

もちろん、他にも使い方や遊び方、方法があると思います。そして、出来ればその知恵やアイディアを皆で共有できればなと思っています。

ということで、人人網をやりたおす会というグループをfacebook上につくったので、やられ始めた方は是非とも参加してみてください。既に30人以上の方がいらっしゃていて盛り上がってます。

高速鉄道事故を中国SNSから垣間見る with weibo(中国版twitter)のはじめ方

 23日に中国浙江省・温州(Wenzhou)のShuangyu地区で起きた高速鉄道事故。
中国国内では一体どんな声が上がっているのか。中国SNSで拾った声をいくつか紹介したいと思います。(※あくまでも、僕個人が主観的に選んだ情報であって、中国ネット上の総意ではありません。)
また、最近TV局の報道の中でもちょいちょい出てくるweibo(中国版twitter)のはじめ方、情報収集の仕方も紹介いたします。



人人網(中国版facebook上)から垣間見る



 人人網上でも、この話題は様々なコミュニティにて連日議論が盛り上がっています。僕が見る限り、政府当局への批判ばかりです。自分も先日、上記のような意見をフォロワーの皆に投げかけて見ました。半日で20以上のコメントがついたのでいくつか紹介します。(いつもの何倍もの反応です。そして、多くが日本語で意見してくれました。)

「この国の政府は狂いてるじゃないか、もう、常識はずれほどの馬鹿だと思った」

「私は岡さんの考え方とだいたい同じです。今の中国は国家の建設や国の交通状況、国の防衛などについて、なんでも速くやりたくて、早く先進国になりたいです。だからいろいろの問題があります。それでもこの国のために、一生懸命仕事をしている人が数えきれないほどいますから、中国はいつか今の状況からもっといい国になれると私はずっと信じています」

「やっば海賊版の新幹線はダメだなぁ」

「人民の命を無視する当局は最低。。。」

「日本国民として、この事件はどう思いますか。」

「確かにそうです。日本も中国も、ひどかった。政府は大衆を馬鹿にしないでよ。人民あっての政府だから。政治家の話は一番信用できない。」

                                     (原文のまま表記)


 ほぼ全て政府批判でした。日本人である僕のコミュニティーに集まっている人達なので、いくらもバイアスがかかっているかもしれませんが、他のコミュニティを訪ねても大体こんな感じでした。非常に感情的に政府批判をしているのに関わらず、情報規制により削除がされていないことに驚きです。おそらく相当な規模で批判が吹き出ていて当局も対処でききれないのでしょう。中国のネットユーザーの7割が80年代以降の若者というデータ(「中国新人類・八〇后が日本経済の救世主になる!」(原田曜平+余蓮著、洋泉社)を読んでみた)があります。中国が変わっていくとしたら、やはり若者からなのかもしれません。

詳しくは僕の人人網のページへ→ http://www.renren.com/profile.do?id=368597603
人人網の始め方はこちら→ 人人網(中国版facebook)のはじめ方   日本にいながら中国留学!?



weibo(中国版twitter)から垣間見る



中国語が出来るのであれば、中国の情報収集にはweiboが非常に優れていると思います。ユーザーは3億人に達し(人人網は約1億人)、twitterと同様に検索機能があるからです。


例えば、「温州动车脱轨事故」(温州市鉄道事故)と検索をかけてみます。

最新のつぶやき(最新)、最もコメントされたつぶやき(评论最多)、最もRTされたつぶやき(转发最多)が閲覧できます。
事故への弔いの言葉、悲しみ、政府、鉄道会社への批判など様々です。
そのキーワードでどれだけつぶやかれたのか、どれだけRTされたのか、どれだけコメントされたのか、全部数字で出てきます。


右側にはこの一時間で何がもっともつぶやかれているのかがランキングで出てきます。
「鉄道」に関するつぶやきが、2位の恋人の日である情人节(旧暦の七夕)を大きく引き離して1位ですね。
中国国民の関心の高さが伺えます。

以前、加藤嘉一さんの中国版ツイッター「ウェイボー」が中国を変える…か? にてweibo上には数万人の共産党員が監視していると言う情報がありましたが、これらを見る限りほぼ完全に振り切っているのではないでしょうか。中国当局にとって大変な脅威であることは間違いないですし、温家宝があれほどに慎重に対応した訳も納得できます。



weiboのはじめ方


 興味のある方はマスメディアの報道に偏執せず、是非weiboにて主体的に情報収集するのをお勧めします。お隣の国ですしね。中国語分からなくても、漢字なのでニュアンス理解できたり、google翻訳とか利用すれば雰囲気は理解できます。
 実はweiboは中国IT各社がサービスを出しています。ここでは、最大手のsina weibo(新浪微博)のはじめ方を紹介します。

まずは、HPへ→ http://weibo.com/

右上の「立即注册微博」をポチです


上から順番に「我的邮箱」→Eメール 创建密码→パスワード 昵称→ニックネーム(漢字入力) と入力していって、出来たら一番下の「立即开通」をポチです。


そうすると、上の画面にいくので、へんにいじらずにメールボックスのところに確認に行きましょう。


こんなメールが届いているはず(たまに届くの遅いときもあります)。青字のところをクリック!


もうちょいです。「3・完成,进入我的首页」をポチ


完成で〜す!! 右上の空欄にキーワードを入れれば検索できます!
中国政治情勢、マーケティングリサーチ、友達探し、いろいろ遊んでみてください。アプリもあります〜

自分自身、未だにweiboに慣れてない部分も多々あるので、上手く使いこなせて事例などシェアしていただけると大歓迎です。

ちなみにこれが僕のです→ http://weibo.com/2120759853


共産党≠中国


 以前、政治学を勉強している中国人学生に「共産党っていうのは、あくまでも政党であって中国ではないんだよ」ということを言っていました。異論もあるかと思いますが、自分はなんだかとても示唆的に感じました。なにが言いたいのかというと、あまり中国や中国人のことを嫌いにならないで欲しい。ということです。おそらく、今回のを機に再び中国バッシングが強まると思います。それは無論正当でもあると思いますが、あくまでもその矛先は中国政府や鉄道会社に向けられるのであって、中国や中国人全体に向かうべきではないと僕は考えます。日本政府と東電がドジって汚染水流したからといって、世界中から日本や日本人が嫌われたらいやですよね、ていうかなんか違いますよね。
 マスメディアが示す中国(人)像はあくまでも一面でしかないと思います。実際、人口は13億人も存在し民族や文化も多彩です。政治、経済、軍事面等々において脅威を感じるは確かですが、あまり感情的にならずにソーシャルメディアを通じて隣国の多様な側面に触れてみてはいかがでしょうか。



中高齢者にこそITを!

自分はあしたやというNPOにてインターンをやらせていただいています。
中高齢者のスタッフの方が大半の団体なのですが、そこに身をおいていると、この方たちこそITを活用すべきなのでは、と強く思います。

情報格差が生死を分ける
 3.11の震災の時つよく思いました。電話やメールがつながらない中でツイッターは機能していました。そして、そこから流れる情報を得られたかどうかの差が命に関わったこともあったと思います。原発の問題もまだ収束していませんが、ITリテラシーの差が生活に関わることは間違いないと思います。そして、それを持たざる中高齢者の方にこそ活用されるべきだと思います。


・中高齢者の持つ「智」の循環を
 僕はこのNPOに来ると、スタッフの方が様々な面白いお話をしてくれます。ビジネスで現役バリバリだった頃のお話、幼い頃貧しかった頃のお話、多摩にて市民運動が盛んだったころのお話などなど。彼らの話はとても刺激的で自分の為にもなります。この生きた「智」をネットを介して日本中に循環したらきっと素敵なことになるのではないかと思います。 


・デフレ解消の鍵だ!
 デフレの正体って本で、中高齢者がお金を貯めて使わないことがデフレの要因の一つだと書いてありましたが、ITが一つの鍵になるのではないかと思います。
お金を使わない一番の理由は社会への不信感、不安感だと思います。けれど、ツイッターをやってると若き有望な才能を簡単にいくつも発見できます。そういった、存在を認識し日本の未来を楽観するということが、財布の紐を緩めるというのは言い過ぎでしょいか? また、ITのサービス自体が本来社会的弱者にフィットするものだと思います。つまりは、外にあまり出られない高齢者こそ、アマゾンなどのネット販売サービスを活用すべきだと思います。その気楽さが購買力をあげるかもしれません。




 といっても、中高齢者の方にITをやり始めてもらうことがすごく難しいことなんですよね。
以前、地域でSNSを展開させる活動をしていた時にもそこがネックになりました。とりあえずの僕の解決策としては、中高齢コミュニティの間でIT活用したことによる成功例を出すことです。 したがって、今日もおばさんたちの中で、一人シコシコパソコンをいじっているのです。。。

                                           あぁ、先は長し。

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